むめい

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19 「港区女子」撲滅計画

 「港区女子」というワードが嫌いです。

辞書で「港区女子」を引くと・・・

・軽薄

・虚構

・意味のないさま

・勘違いした都会信仰

・前時代的

・嘘

など辛辣な言葉が並ぶのですが、なぜ私がこうにも「港区女子」を嫌いになってしまったか、ということに関しては詳細には述べません。ですが、「港区女子」が最近目に付くような事件があり、それを興味本位で覗いたらとんでもないことになったんです。

 

そして、「港区女子」には現代日本が抱える諸問題があります。勿論、苦虫噛み潰すくらいイヤな存在ですが、単に嫌いといっても仕方ないのは火をみるより明らか。現代日本の暗部を改善し、「港区女子」を撲滅しよう。

 

港区女子」と問題たち

①東京信仰

しかも、「港区」です。

地方分権が叫ばれてもう何十年も経つのに東京人口は減るどころか増える一方。別に東京じゃなくともできることは多いのに、なぜか「地方」の人間は皆東京に行きます。かくいう私も会社の都合で東京に召喚されるでしょう。

港区女子」は東京港区という威を借りた名前でしょうが、東京が未だに「イケてる街」だという表面的な共通解に縛られているのが一番ダサいということにも港区女子にはお気づき願いたい。メディアによる東京偏重な報道や、未だにある「トレンディな東京像」、一向に進まない地方分権、これらが港区女子という名前を生み出し、モンスターを誕生させてしまいました。早く首都を遷都して地政学的にも安定したところにしよう。

ジェンダーギャップ

正直、これが一番の問題だと思っています。今日付け(12/18)で発表された日本のジェンダーギャップは世界で121位ともはや中東あたりと変わらないレベルのものになっています。

港区女子」というのは基本的に「弱く、美しく、若い」存在です。いわゆる高収入の「パパ」やエリートサラリーマンに養ってもらう「港区女子」は「主体」を男性に奪い取られ、いわば従属する形になっています。もし、もう少しだけでも日本社会が平等であれば、このような状況を女性側はある種の屈辱だと思うでしょうし、そもそもこんな手段に出るという発想すら浮かばないでしょう。しかも、それなりに学歴がある女性がこれをやっているというのも驚きです。社会の罪は重い。(学歴が低ければオッケーってわけではありません。当たり前ですが)「港区女子」には美貌や若さも必要とされますが、これも結局「見られる」存在であるからです。確かに、手玉に取っているから実際的には違う、という論があるかもしれませんが、それでは結局男性優位の構図が変化しません。女性が主体性をもっと感じられるような政策もなく、言葉だけの「女性活躍」では「港区女子」は撲滅しません。いい加減にクオータ制でもなんでもしてほしい。

③連帯の欠如(②と似てます)

日本で「MeToo」があんまり大きなムーブメントにならなかったのは女性連帯がしづらい現状があったからという説もあるんですが、「港区女子」でもそれをみることができます。

ある「港区女子」が悪い意味で最近バズったのですが、それに対して他の「港区女子」は『「港区女子」はもっとかわいいし、こんなんじゃありませんから気を付けて!』みたいな反論をしていて、これでは・・・と思いました。

ここで「港区女子」がやるべき行動は、『「港区女子」はこんな存在だけど文句あるか?それでもいいなら遊んだるわい』的な援護です。重鎮を見捨てているようなことが平気で起こるのは恐ろしい。こんな風なマインドを皆が持っていては社会問題は解決されません。まあでも、これがあると勝手に「港区女子」は内部崩壊して消えていくともいえるのでなんとも言えませんが。

 

こうつらつらと書いてきましたが、前時代的な「東京信仰」を止め、女性の社会進出を強め(ただ働くのではなく、高いポストにも女性が増えるという状態です)れば、私が嫌いで仕方ない「港区女子」はいつか消えます。みんなで頑張ろう。