むめい

音楽、映画、小説、スポーツ、ノルウェーのこと、とか。

28 数字の形から連想されるアーティストを決めよう(2010-2021)

私は偶数を暖かいと思うし、奇数を冷たいと思う。 私は2017年の字面は最高だと思うし、2015年は野暮ったいと思う。 私は19歳が好きじゃなかったけど、21歳は最高だった。 好きな背番号は23 好きな曲は8823... 数字と色が結びつくとか、イメージが結びつくの…

27 エスプレッソレモネードと苦手の更新。

昔、エスプレッソーダという商品があった。 覚えている方いらっしゃるだろうか。すぐに店頭から消えてしまったと記憶しているので、あまり記憶にないという方のほうが多いかもしれない。 というのも、ネット記事で取り上げられるくらい不味かったのだ。 『エ…

26 『ALBUM OF THE YEAR 2020』

ノートパソコンがお釈迦になり、スマホから投稿しております。 内容は表題のとおり。 インスタに投稿しようと思っていたのですが、字数制限で投稿できず。ここに埋葬します。 では!Mac Miller 『Circles』 HAIM『Women in Music Pt. III』 Tame Impala『The…

25『THE THIRD SUMMER OF LOVE』そして、最後に救われる。

ラブリーサマーちゃんの3枚目のアルバムが9月16日にリリースされた。お恥ずかしながら今年まで名前も知らなかったし、名前で少し敬遠する気持ちもあった。 でも、ラブサマちゃんの先行シングルはそんな私に大きく揺さぶりをかけた。 「I Told You A Lie」も…

24  高野文子『るきさん』 規範から解放された、ゆるい友情。今の日本にはない理想郷。

最初、この作品はシスターフッド的だと思っていて、それを軸に書いていったら面白いかもしれないと思い、タイトルも「ゆるいシスターフッド」とかにしようとしていた。しかし、ちょっと調べて行くうちにシスターフッドのカウンター性や重みが感じられて簡単…

23 「僕たちの嘘と真実」、それは無責任な大人によって作られたもの

恐らく坂道オタクの間では十分に話題になっているであろう、欅坂46のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実」を観てきました。 先に見に行っていた友人から「本当に欅坂のイメージが変わる」「しばらく欅のことしか考えられなくなる」と言われていたので、…

22 乃木坂オタクにおける「バレッタ」低評価問題

深夜2時。衝動から書く。 私は数ある乃木坂楽曲の中でも「バレッタ」が大好きだ。 出だしのドライブ感あるドラム。全体に抑制の効いたサウンド。いい意味でアイドルらしさのないサビ。PVの意外性。堀未央奈というドラマ。 youtu.be しかし、「バレッタ」の人…

21 WAVESはインスタ向け映画?まさか、ね。

つい3時間前にこの映画を観まして、「今この瞬間」の整理されていない感情をかたちにしたいと思い、書いてみる次第です。 音楽ファンの99%が耳にしているであろうこの超注目作。フランク・オーシャンをはじめ、様々な大物に彩られたこのプレイリスト・ムー…

20 bon iverのライブに行ってきた。それは私と「私」の対話。

これまでに参加してきたライブがとりわけに多いわけではないけれど、昨日のbon iverのライブは人生の中で最高といっても良いものだった。bon iverを知ったのは2年前。Woodsを友達から教えてもらった。確かJames Blakeを知ったくらいの時期で、それきっかけで…

19 「港区女子」撲滅計画

「港区女子」というワードが嫌いです。 辞書で「港区女子」を引くと・・・ ・軽薄 ・虚構 ・意味のないさま ・勘違いした都会信仰 ・前時代的 ・嘘 など辛辣な言葉が並ぶのですが、なぜ私がこうにも「港区女子」を嫌いになってしまったか、ということに関し…

18  多摩社宅少年

卒論が忙しいのと、持ち前の怠惰が顔を出し、気づけば相当な時間ほったらかしにしていました。今日は、自分語りです。 私は転勤族の子供です。父親は今でも転勤していますし、単身赴任は10年を越えました。小学生までは父についていったのですが、中学入学を…

17 撮影、録音禁止!マルチ系の講演会に行った。

私の友人の祖母がある商材にお熱であり、その企業は「今度我が社が行う講演会に人を何人か連れてくるとグッズをあげます」と言ったため、土曜の昼下がり、私の友人と私は召喚された。 無論、無料ではない。私は時給1000円で5時間の講演会を聞いていたのだ。…

16 「フィロソフィーのダンス」のライブはきっと楽しい 

私はいわゆるメジャーアイドルが好きでして、乃木坂46とか、最近なら日向坂46が好きです。これらは坂道グループ(欅坂、吉本坂も含めた4グループの総称)って呼ばれています。こういう大きい資本がバックにあるアイドルっていうのはコンテンツの量も半端じゃ…

15 何も学べないドラマ『Trailer Park Boys』を見ませんか

カナダでは有名なドラマなんです。日本ではそうでもないけど。 このドラマ、あなたがNetflixに入っていさえすれば全シーズン見ることができ、そして、あなたの限られた時間を蝕み、浪費し、終には何も学ぶことはないと心から思えるはずです。 というのも、こ…

14 「マッスルグリル」、見てみ?

私、絶賛就活中です。過行く日々に心を虚しくしていますと、もう前回の更新から3か月も日が開いていました。ここで「ここがおかしい!日本の就活」とか書いてもいいのですが、まあありふれているので書きません。 そんな「時間のない」*¹ 私が今日紹介した…

13 『トカトントン』は若者必読。

太宰治の短編集、『ヴィヨンの妻』の中に収録されている「トカトントン」の話です。この30ページにも満たない小説は私の喉元をぐにゅっと締め付けます。70年以上前の小説がなぜ私の心に訴えかけたのか、そしてこの小説には現代の(もしくは古代からかも…

12 太陽の塔。内部にも侵入。

太陽の塔に行ってきました。関西の人、特に大阪の人は訪れたことや見かけたことがあると思います。異様で、異形で、異彩を放ち、ちょっぴりかわいいようで、すこしこわいあれです。私の太陽の塔への第一印象は「こわい」でした。あれはおそらく、小学生低学…

11  Aマッソのゲラニチョビ 面白い話を短めにおすすめ

Aマッソのゲラニチョビ、知ってますか。にわかものの私が珍しく一話から見ているインターネットテレビです。若手芸人Aマッソ(加納・村上のコンビ)がすこしふしぎな笑いを提供したり、一方で「どうでしょう」的なツアーがあったり・・・。ですが、製作陣が…

10 ダサい説明必要なし!竹内アンナを聞こう。

竹内アンナの新曲がYou Tubeにアップされてたので、善は急げ、と書かせてもらうことにしました。 でも、竹内アンナって誰だろう?って人も少なくないと思います。公式チャンネルがご丁寧な説明をしてくれてるのでそれを借用します。 1998年4月25日、アメリカ…

9 アナザースカイにノルウェーが そこは私のアナザースカイ。

昨日、アナザースカイに古市憲寿さんが出てまして、ノルウェーを紹介してました。このノルウェー、私も約一年古市さんと同じように留学してまして、同じ大学、同じ寮でした。これも見た!とテレビの前でひとしきり感慨にふけっていたんですが。 テレビでもあ…

8 西野七瀬卒業の餞に『七瀬ふたたび』を読む。

まずお伝えしなければならないこととして『七瀬ふたたび』というタイトルが極めて秀逸だということ。そして、この作品が私にとって初めての筒井康隆作品で、タイトルで借りたためにこれが三部作であることすら知らなかったということである。 去年9月に乃木…

7 生を諦め、生を残す

留学中の友達から連絡がきた。どうやら、私の高校時代の知り合いと旅行先のドイツでたまたま会ったらしく、世界は思ってるよりも狭いもんだね、みたいな他愛もない話だった。でも普通の世間話をして終わり、じゃなかった。 友達の母親が、白血病になったら…

6 それでも世界は回っていく

まだ実感が無い。友達がひとりこの世界からいなくなった、らしい。昨晩の午前四時、俺はバイトが朝早くあるので早起きしなきゃと思い、その気持ちから変に早起きをしてしまった。とりあえず、とラインを見るとそこには信じられない言葉が載せられていた。友…

5 「日本人」という幻想

今、日本の外国人の数ってどれくらいだと思いますか? 私は、大体50万人くらいかな、と考えてました。 実はそんなもんではありません。数にして約230万人が「外国人」です。多いと思いますか?移民って別にもう珍しい概念でもなんでもなくて、現在進行形の事…

4 Fieh:ノルウェー発、グルーヴィーなサウンドを生み出す新星

ノルウェー、行ったことありますか?というよりも知ってますか?が正しいかもしれない。というのも、私はノルウェーに交換留学生として1年ないくらい住んでいた。そんなノルウェー、巷における知名度の無さは凄まじい。 「ノルウェーってあのイケアの?」そ…

3  何系?吉澤嘉代子

ちょうど2か月前くらいだろうか、音楽好きの後輩がこいつは天才かもしれません、と彼女を薦めてくれた。彼女の名前は吉澤嘉代子。 キャリアは約5年といったところだが、既に10年くらいのキャリアを感じる。(もっとも彼女は16歳から音楽活動を始めているので…

2 空回りしながらも動く、ということ

先日、友人たちと、自分の人生をプレゼンしてみようという企画があった。友人の持っている人生軸、ある種のフィロソフィを知ることができ、その企画自体は大変満足であった。 しかし、私は大変当たり障りが無いプレゼンをしてしまったのではないかと感じたの…

1 挨拶

「恥の多い生涯を送ってきました。」という有名な一節、実は書き出しの文では無いのです。 私はそれが書き出しだと思っていまして、初めて本を取った時には少し拍子抜けのような気持ちになったものでした。 とはいえ、大体の人間の人生は恥まみれであり、私…