3 何系?吉澤嘉代子
ちょうど2か月前くらいだろうか、音楽好きの後輩がこいつは天才かもしれません、と彼女を薦めてくれた。彼女の名前は吉澤嘉代子。
キャリアは約5年といったところだが、既に10年くらいのキャリアを感じる。(もっとも彼女は16歳から音楽活動を始めているのでそうなのかもしれないが)というのも、彼女の音楽の振れ幅は5年モノとは到底思えないからだ。見てみてほしい。
彼女を有名にし、そして私まで届けた作品が「残ってる」だ。まあ、かなりザクっと説明すれば、セフレかなんかの女の子がまだ昨晩の感覚があるなあと言っていて、YouTubeのコメント欄にも聞いてもないのに自分の不幸な身の上が大量増産されている。これだけ聞いたらいわゆるメンヘラ系と感じるかもしれない。(でも浅いメンヘラソングになってないのは彼女の実力。)
ところが
これはなかなかきつい(いい意味で)
毛の悲劇、まあ思いますよ時々はこういうこと
でもこれを商品として出す、そしてこんなにもダサいダンスをする、ともすればエステ会社の2流広告と思われかねない歌をなんだかんだいい感じにしてる。特にのっけのシェーバー!のとこ、頭にこびりつく。
でも
さっきを踏まえてこれ聴くと同じ奴が歌ってるとは思えない。
ジャズっぽい雰囲気、低音の力強さはたまらない。また、オロロンというサビのフレーズに「やばさ」を感じるかもしれないけど意外に普通に入ってくるのが不思議なところ。異端なフレーズを異端っぽく歌わないのはとても気持ちいい。最近、パワーワードな歌詞は多いけど、いかにもパワーワードって感じにされると胃もたれする。彼女はここの微妙な味付けが上手い。
洋梨, a song by Kayoko Yoshizawa on Spotify
一応、この曲も置いときます。これもたまげる。大人も聞ける「おかあさんといっしょ」ソングみたいな感じ。個人的にすごい好きです。
ジャンルが読めないアーティスト、増えてきてるとは思いますが彼女はなかなか分からない。歌詞がよくてジャズっぽいとすぐ林檎にさせられるのですが(それだけ林檎はすごい)林檎ともまた違った魅力がありつつ、また、共通点もあるかと。
私も吉澤初心者なので、これからもっと聴きたい。では。